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【アズレン】航空母艦エンタープライズ:ヨークタウン級、蒼海の三姉妹

2017年12月現在、『アズールレーン』(以下『アズレン』)最強艦とも目される空母エンタープライズ。この艦のモデルとなったのが、第二次世界大戦に参加した米軍の艦艇の中で最多の、20の従軍星章勲章を授与されたヨークタウン級航空母艦二番艦、「エンタープライズ」だ。この記事では、「エンタープライズ」の戦いの歴史と、彼女の姉妹艦である「ヨークタウン」「ホーネット」について解説しようと思う。


▲空母エンタープライズ。史実では「ビッグE」「グレイゴースト」などの愛称で呼ばれている第二次世界大戦最高の武勲艦。『アズレン』世界でも「セイレーン」相手にその高性能を存分に発揮している。

              

ヨークタウン級誕生の経緯

ヨークタウン級の誕生には、1922年に締結されたワシントン軍縮条約が大きく関わっている。

ワシントン条約では列強諸国が保有できる戦艦及び航空母艦の排水量に厳しい制限が課された。

アメリカが空母に関して利用可能と定められた排水量は135000トン。この排水量の内、まず84000トンが「レキシントン」「サラトガ」「レンジャー」の3隻に割り当てられた。


▲『アズレン』世界でのレキシントン。史実では巡洋戦艦として建造されていたがワシントン条約により中止に。その後、航空母艦として再設計され海原を駆けることとなった。この建造経緯は同時代の日本の空母「赤城」と非常に似通っている。

              

残り51000トンとなった排水量は、新たに設計・建造される中型空母2隻へと割り振られることとなった。こうして建造されたのが「ヨークタウン」「エンタープライズ」である

 

ヨークタウン級航空母艦の誕生

ヨークタウン級一番艦「ヨークタウン」の起工は1934年4月21日。1937年9月30日に竣工。

二番艦「エンタープライズ」は1934年7月16日に起工。1938年5月12日に竣工を果たした。


▲『アズレン』世界でのヨークタウン。史実では101日間正規の補給なしで哨戒任務に従事。トイレットペーパーまで尽きた状態で任務に就き続けた。

 

この2隻が竣工した時期、満州国設立などの日本の中国での権益確保の動きをめぐり、日米関係は徐々に不安定なものとなっていた。ワシントン条約に関しても、1934年に日本が条約の破棄を宣告し、1936年に脱退。

次いでイタリアも脱退し、ワシントン条約は有名無実化。列強諸国は際限ない軍備増強の波に飲まれることになっていく。

悪化していく世界情勢の中で、アメリカは新たな空母を設計することを決定。それが太平洋戦争の際に大量建造された、エセックス級航空母艦である。

しかしながら当時のアメリカは、新型戦艦の設計に手いっぱいでエセックス級を設計する余裕がないことが判明。そこで暫定処置としてヨークタウン級が追加建造されることとなり、三番艦の「ホーネット」が誕生する。


▲『アズレン』世界のホーネット。史実での就役は1941年10月20日。真珠湾攻撃の一月半前だった。姉2人とは建造時期が離れていることもあり、若干設計が変更されている。

日米開戦

ホーネットが就役した時期、すでにアメリカは日本に対し、石油、くず鉄、工作機械などの戦争遂行に必要な物資の禁輸措置を発令していた。

重要資源の多くをアメリカに依存していた日本は窮地に陥り、対米関係を修復すべく交渉を重ねていたが決裂。開戦を決意。太平洋上のアメリカ艦隊の拠点となっている真珠湾への攻撃を決定する。

この時点で「ヨークタウン」はドイツ艦隊に対処するためにバミューダに配備。

「ホーネット」は東海岸のノーフォークに配備されており、真珠湾を母港とするヨークタウン級は「エンタープライズ」一隻のみだった。

当然「エンタープライズ」は帝国海軍の主要目標とされていたが、「エンタープライズ」は1941年12月7日の真珠湾攻撃当日、輸送任務のために母港を離れていた。

本来の予定であれば既に帰還していたはずなのだが、たまたま天気が荒れていたために帰港が遅れ、結果的に日本の先制攻撃をかわすことに成功する。


▲もし真珠湾でエンタープライズの破壊に成功していたなら、戦争はどのように推移したのだろうか

 

真珠湾への攻撃が開始された時点でハワイ西方320kmの地点にいた「エンタープライズ」は、混乱する状況の中、艦載機を発艦。この艦載機群の一部が日本軍機と交戦。5機を失うが、「加賀」と「蒼龍」所属のゼロ戦を1機ずつ撃墜した。

12月10日には日本海軍潜水艦「伊70」を撃沈。これが米軍による初の日本海軍艦艇撃沈となった。

 

ヨークタウンとエンタープライズ

真珠湾攻撃で大打撃を受けた米海軍は、日本軍に対処すべく大西洋側から多くの艦を太平洋側に移動させた。その中に「ヨークタウン」も含まれており、「ヨークタウン」と「エンタープライズ」は遂に戦場で肩を並べて戦うこととなった。

この2隻を含む米艦隊は、日本海軍が拠点の1つとして使用していたマーシャル・ギルバート諸島に対する機動空襲を成功させる。この戦いで「エンタープライズ」艦載機が日本海軍の練習巡洋艦「香取」に攻撃を加えているが、撃沈には至らなかった。

 

エンタープライズとホーネット

オーストラリアとの交易路防衛に参加する「ヨークタウン」と別れた「エンタープライズ」は、重巡「ノーザンプトン」「ソルトレイクシティ」らに護衛されながら、数度の攻撃作戦を成功させる。


▲ペンサコーラ級2番艦のソルトレイクシティ。史実では主に「エンタープライズ」の護衛任務に従事していた。

 

1942年4月8日、真珠湾を出港した「エンタープライズ」は、太平洋側に移動してきた「ホーネット」と合流する。「ホーネット」は、ある極秘任務を帯びており、「エンタープライズ」は妹艦の護衛として随伴。共に日本へと舳先を向けた。

 

ドーリットル空襲

このとき「ホーネット」が帯びていた任務こそが、空母から航続距離の長い陸軍の爆撃機を発艦させて日本本土を空襲する奇襲作戦、後の世に言う「ドーリットル空襲」だった。

1942年4月18日、「ホーネット」を発艦した16機のB-25爆撃機は日本各地に爆撃を行ない、実際の損害以上に大きな精神的なショックを陸海軍に与えた。

このショックが神出鬼没の米空母の殲滅を試みたミッドウェー海戦へと繋がり、ひいてはアメリカの勝利を決定づけることとなった。

 

珊瑚の海を、朱に染め

日本海軍はオーストラリアをアメリカから孤立させるために、パプアニューギニアのポートモレスビーの攻略を決定し、軽空母「祥鳳」を含むMO攻略部隊を送りこんだ。

日本軍の意図をくじくために、「ヨークタウン」は「レキシントン」と共に出撃。日本海軍はこの2隻の空母に対抗すべく、更に第五航空戦隊所属の「翔鶴」「瑞鶴」を増派し、珊瑚海海戦が勃発する。


▲レキシントン(左)とヨークタウン(右)は史上初の空母VS空母の戦いに臨む

 

このとき既にドーリットル空襲より帰還していた「エンタープライズ」と「ホーネット」も全速で珊瑚海へと向かっていたが、戦闘には間に合わなかった。

航空母艦同士での史上初の戦いとなった珊瑚海海戦。激闘の末に米軍は「レキシントン」を喪失し、「ヨークタウン」も爆撃を受け中破。真珠湾に回航され、修理を受けることになる。

日本側も「祥鳳」と多くの艦載機及び熟練パイロットを失ったうえに、「翔鶴」が大破するという損害を受け、ポートモレスビー攻略を断念して撤退。アメリカは多大な犠牲を払ったが、開戦以来の日本軍の快進撃を遂に食い止めることに成功したのだった。


▲軽空母「祥鳳」は日本海軍が失った最初の航空母艦となった

 

三姉妹、集結す

「エンタープライズ」を始めとする米機動部隊は、戦力的に劣勢の状態にありながら、神出鬼没の作戦行動で日本海軍を翻弄していた。

状況を挽回するために、日本海軍はハワイ・ホノルル島から北西に約2000キロの地点にある、ミッドウェー島の攻略を決断する。

この作戦にはあわよくば米機動部隊を誘い出し、一気に殲滅しようという意図も含まれていたが、島の攻略と機動部隊の殲滅という二兎を得ようとしたことが、決定的な大失敗を招くこととなった。

日本海軍は第一航空戦隊所属航空母艦「赤城」「加賀」。第二航空戦隊所属航空母艦「飛龍」「蒼龍」を主力とする南雲機動部隊を送りこむと決定。

珊瑚海海戦で打撃を受けた「翔鶴」「瑞鶴」は参加を見送られたが、この判断が戦局を大きく左右することとなる。

これに対抗し米国海軍も戦力をかきあつめたが、「サラトガ」は雷撃を受けて修理中だったため、「エンタープライズ」と「ホーネット」の2隻のみで日本の空母4隻に対抗しなければならない不利な状況にあった。

もしミッドウェーで空母を失えば、太平洋側に運用可能なアメリカ側の空母が1隻もいなくなるという緊急事態であったが、ここでアメリカの底力が発揮される。

修理には90日にかかると言われていた「ヨークタウン」が突貫工事で修理され、わずか3日で戦線に復帰するという偉業を成し遂げたのだ。

かくしてヨークタウン級三姉妹は、南雲機動部隊を迎え撃つべく、全員が肩を並べた唯一の戦場へと出撃したのだった。


▲三姉妹が戦場で肩を並べた唯一の戦場がミッドウェーだった

 

ミッドウェーの勝利

ミッドウェー島を攻略中の南雲機動部隊を発見したアメリカ空母部隊は、断続的に艦載機を発艦させた。

先行した攻撃隊は直衛零戦隊の餌食となり甚大な損害を受けた。しかし彼らの犠牲により零戦隊の高度が下がり、エンタープライズ艦爆隊を率いるクラレンス・マクラスキー少佐と、ヨークタウン艦爆隊を率いるマクスウェル・レスリー少佐の前に血路を開く形となった。

エンタープライズ艦爆隊は「加賀」に対し急降下爆撃をしかけ、32機中14機を失いながらも、「加賀」を大破沈没させる。

ヨークタウン艦爆隊も「蒼龍」を撃沈。

さらに「加賀」への攻撃に失敗したエンタープライズ艦爆隊の内3機が「赤城」へと突入。爆撃は成功し、火災を発生させる。「赤城」は兵装転換中に乱雑に置かれた魚雷や爆弾、燃料などに火が燃え移り誘爆。あっけない最期を迎えることとなった。

 

ヨークタウンの最期

首尾よく「赤城」「加賀」「蒼龍」を撃沈した米機動部隊だったが、まだ日本側には「飛龍」が健在だった。

「飛龍」を発進した艦載機部隊の攻撃は「ヨークタウン」に集中。元々応急処置を施した状態で無理に戦場に出てきていた「ヨークタウン」は大破し、航行不能の状況に陥る。


▲傷ついたヨークタウン

 

エンタープライズ艦爆隊とヨークタウン艦爆隊の攻撃により「飛龍」を沈めたが、真の危険は海中より迫っていた。

修理のために真珠湾に向け曳航されていた「ヨークタウン」は、付き添っていた駆逐艦「ハムマン」もろとも日本海軍潜水艦「伊168」の雷撃を受け、海中に没したのだった。


▲『アズレン』世界のヨークタウンとハムマン。再会を喜んでいるのだろうか

 

第二次ソロモン海戦

ガダルカナルを巡る戦い、第一次ソロモン海戦に敗北したアメリカは、増援として「エンタープライズ」を主力とする部隊を送りこみ第二次ソロモン海戦が勃発する。

この戦いで航空母艦「龍驤」を撃沈したが、「エンタープライズ」は「翔鶴」の攻撃を受けて中破。戦線離脱を余儀なくされた。

その後もガダルカナルを巡る激しい攻防が続き、戦線復帰していた「サラトガ」は損傷して修理のために後退。新鋭空母の「ワスプ」は沈没してしまう。

米海軍に残る空母は整備、訓練を行なっていた「ホーネット」ただ1隻という緊急事態に対し「エンタープライズ」は応急処置を受けて戦線に復帰。再び姿を現わした日本の機動部隊と交戦し……。

「エンタープライズ」は妹を失うことになった。

 

南太平洋海戦・ホーネット最後の戦い

1942年10月26日。かろうじて応急処置を施し戦線復帰した「エンタープライズ」は「ホーネット」と共に「瑞鶴」を主力とする日本機動部隊と交戦する。

「ホーネット」を発進した攻撃隊は「翔鶴」に爆撃を加え大破に追いこみ、重巡「筑摩」を撃沈。

しかし日本側の艦載機隊も米艦隊を発見。

このとき「エンタープライズ」はスコールの中に逃げ込んでいたため攻撃が集中した「ホーネット」は、「翔鶴」「瑞鶴」艦載機による3度の攻撃を受け、大破してしまう。

▲ホーネットは「翔鶴」「瑞鶴」による集中攻撃を受ける

 

「エンタープライズ」も爆撃を受けて損傷。しかも帰還した「ホーネット」の艦載機隊を着艦させたために甲板が満員状態となり、離発着が不可能な状態へと陥った。

重巡「ノーザンプトン」による決死の曳航にも失敗したため、アメリカ艦隊は「ホーネット」を放棄し撤退。漂流していた「ホーネット」は日本の駆逐艦「秋雲」と「巻雲」に発見され、魚雷を撃ちこまれ沈没するという悲惨な最期を迎えたのだった。


▲重巡ノーザンプトンによる曳航は失敗。米艦隊はホーネットを残し、撤退を余儀なくされた

 

その後のエンタープライズ

姉妹艦すべてを失った「エンタープライズ」だったが、米軍の稼働空母ゼロという深刻な状況下、悲しみに浸る贅沢は許されてはいなかった。

ガダルカナルを守るために工作艦「ヴェスタル」による修理を受けて戦線に復帰。「サラトガ」が復帰するまで米軍唯一の空母として戦い抜いた。


▲ヴェスタル(右)は第三次ソロモン海戦に向かうエンタープライズに寄り添い、戦闘開始直前まで修理を続けた。

第三次ソロモン海戦、マリアナ沖海戦、台湾沖航空戦など主要な戦いに参戦し、武勲をあげ続けた「エンタープライズ」は、1945年5月14日、特攻を受けて損傷。

大量に建造されたエセックス級航空母艦やインディペンデンス級航空母艦、カサブランカ級護衛空母に後を任せ、遂に鷲はその羽を休める時を迎えたのだった。

 


▲史実では戦後、復員船として活動した後、モスボール(保存化)処理を受け眠りについていたが、スクラップとして売却され、解体される。その後、「最強空母」エンタープライズの名は世界初の原子力空母として受け継がれた。


『アズールレーン』公式サイト

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